経営理念を浸透させるカギは「行動指針」

こんにちは、仲光です。
経営者さんとお話ししていると、経営理念についてこんなお悩みが多いように感じます。
「経営理念はしっかり作っているが、社員になかなか浸透しない」
「朝礼で毎日伝えているはずなのに、なかなか社員が行動してくれない」
今回は、経営理念を社員に浸透させたいときに大切なポイントをお伝えしたいと思います。

行動指針を決める

そもそも「経営理念が社員に浸透している状態」とは、どのような状態のことを言うのでしょうか。それは、社員全員が自社の経営理念をしっかり理解することができていて、しかも日々の仕事の中で経営理念に基づいた行動をとっているという状態です。
経営理念は抽象的な言葉で作られていることが多いですが、実際に行動に移さなくては意味がありません。ですから、行動指針を具体的に決めることが何より大切です。
例えば「お客様にはいつも笑顔で接しましょう」という行動基準があると、何をすればいいか一目でわかりますよね。すると行動の判断基準ができるため、「今日はお客様と笑顔で接することができた」と、社員一人一人が自分の行動をチェックすることができるようになります。

行動指針は社員と一緒に決める

もう一つの重要なポイントは、行動指針は社員を巻き込んで決めるということです。同じ行動指針でも、経営者からトップダウンで指示された内容は単なるマニュアルになりますが、自分たちで考えて決めた内容だと「自分ごと」として真剣に取り組んでもらえるようになります。
先ほどの例で「お客様にはいつも笑顔で接しましょう」という行動指針がありましたが、これを社員で議論して決めるプロセスでは「お客様に笑顔で接したら喜んでもらえた」「次もあなたにお願いしたいと言ってもらえた」など、社員それぞれの経験に基づいて「では、お客様と笑顔で接するように心がけよう!」と決まっていくわけです。すると、社員一人一人の気持ちが乗った行動指針になり、皆が自分ごととして取り組んでくれるようになります。

私がお客様の経営理念策定をお手伝いするときは、社員を巻き込んで行動指針を作り上げるプロセスは欠かせません。経営理念を浸透させるために非常に大事なことだからです。経営者の皆さまも、ぜひ社員を巻き込んで行動指針を作ってみてはいかがでしょうか。

 

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