本当に使いこなせてる?PDCAサイクルのコツとは(後編)
こんにちは、仲光です。
前回に引き続き、PDCAサイクルを効果的に回すためのポイントについてお話ししたいと思います。今回はCとAのポイントを解説します。
C(Check/検証)のポイント
このプロセスでは、計画で決めた数値や、やろうと思ったことがちゃんとやれていたかを確認します。時に評価が甘くなりがちになるかと思いますが、心を鬼にして、やれているかやれていないかをしっかり確認することが大事です。
行動の結果を検証するときに特に意識したいポイントが、
「結果に大きく影響する“変動要素”は何か?」
という視点で検証するということです。
例えば、「お客様に提案するためのプレゼン資料を作る」という行動計画を立てたとして、そのゴールは「お客様に提案を採用してもらう」ことだとします。
たくさんの時間をかけて細部を作りこみ、美しいプレゼン資料を完成させたとしても、いざお客様に提案した時に採用してもらえなかったとすると、「美しい資料を作る」という行動は、効果的な変動要素ではなかったとわかります。
このように、一生懸命やった割に効果につながらなかった場合は、その行動が変動要素ではないことが分かるので、次はどうするかを考える重要なヒントになります。
A(Action/改善)のポイント
ここでのポイントは単純です。Checkのときに目標が達成できていたら、うまくいったのはなぜかを確認します。上手く言った行動に再現性を持たせるためです。
一方で目標未達成の場合は、何がうまくいかなかったのかなと突き止めて、修正案を考えます。
どちらが欠けても不十分です。うまくいったときと、うまくいかなかったときの検証は両輪です。
2回にわたってお届けしたPDCAサイクルのポイント、いかがでしたか?
目標や行動を具体化したり、振り返るときに着眼点を与えたり、振り返るときに再現性を引き出したりすることは、なかなか一人ではできないものです。ぜひ外部のコンサルタントの力を借りながらやってみてくださいね。