本当に使いこなせてる?PDCAサイクルのコツとは(前編)

こんにちは、仲光です。

会社の経営には、計画を立て、行動に移し、評価して改善するPDCAサイクルが欠かせませんが、PDCAサイクルは何となく回すだけではあまり意味がなく、プロセスごとに重要なポイントがあります。私自身、経営コンサルティングの場面でPDCAサイクルの効果を発揮するために試行錯誤してきました。今回は、プロセスごとに意識しておきたい重要ポイントについて解説します。

 

P(Plan/計画)のポイント

計画を立てるときには、やたらに時間をかけすぎないことがポイントです。人によっては細部まで綿密な計画をたてたがることがありますが、次のステップである「行動」をどれだけ早く起こすかが大事です。

この変化の激しい時代に「そもそも、計画を立てることは意味がないのでは?」とよく言われます。これに対しては、私は迷いなく「計画は必要です」と答えます。なぜなら、計画がないと行動した後の検証ができないからです。

 

また、行動計画で注意したいのは「ふわっとワード」。

例えば、

・検討する

・見直す

・徹底する

・強化する

・実行する

・最適化する

といった表現を指します。とても便利な表現なので、行動計画を立てる時に使いがちではないでしょうか? でも、具体的にどんな行動をとるかが曖昧になってしまいますよね。

このようなふわっとワードの代わりに、目をつぶってでもできるようなレベル感まで行動を具体化することがポイントです。

例えば、

「業務効率を改善する」

という行動目標があるとします。これを具体化するには、

 

作業時間を計測する

計測結果を目標値に照らして評価する

業務フローのボトルネックを特定する

ボトルネックの改善策を考える

再度計測する

 

というように、アクションを細分化するとよいでしょう。

 

D(Do/行動)のポイント

このプロセスのポイントはとにかく単純。「四の五の言わずとっととやる!」ということです。計画を立てる時に、行動をどれくらいの量やったか、やらなかったかを評価するために、行動のKPIを数値化しておくとよいでしょう。

行動にはPDCAサイクルを回すエンジンの役割がありますから、素早く行動に移しましょう。

 

次回はC(Check/検証)、A(Action/改善)のポイントについて解説します。