人前でわかりやすく話すコツ【前編】

こんにちは、仲光です。

経営者の皆様は、社員の前でスピーチをしたり、社外の人にプレゼンをしたりするなど、人前で何かを説明する機会が多いかと思います。

私もセミナーや研修の講師として人前で話す機会が多いのですが、よく「説明が分かりやすい」と言われます。

そこで今回は、人前で分かりやすく話すコツについてお伝えしたいと思います。

 

人に何かを伝えるとき、「何を話すか」はもちろんのこと、「どうやって伝えるか」、つまり「しゃべり方」も非常に大切です。しゃべり方はデリバリースキル、つまり相手に届けるスキルと呼ばれています。しゃべり方を細かく分解すると、スピード、テンポ、間などの要素に分かれます。

このうち、個人的に大事なのは2つだけだと考えています。

 

1つ目は、「あー」「えー」といったような余計な言葉を入れないことです。これを意識するだけで、聞き手の脳みそに余計なノイズを入れずにすっきりと伝えることができます。余計な言葉は、無意識に口ぐせになっていることも多いので注意が必要です。

 

2つ目は、間。数秒間の沈黙の時間です。

間には、「強調のための間」と「質問のための間」があります。

 

【強調のための間の例】

「人前で話すときに大切なこと、それは……(3~5秒待って)『間』です。」

 

【質問のための間の例】

「1+1は何ですか?……(3~5秒待って)2ですよね。」

 

「強調のための間」は、沈黙をはさむことで、聞いてる人が「ん?どうした?」となり、耳をこちらにより傾けるようになります。

 

「質問のための間」は、質問している以上、聞いてる人に考える時間を与えるためです。その時間が無く間髪入れずに答えを言ってしまうと「おいおい、何のための質問だったんだ??」と聞いてる人がストレスを感じてしまいます。

 

間が取れない人というのは沈黙が怖くて、何か言葉で埋めなくちゃと思ってしまうんですね。でも、沈黙は話を味わい深くするスパイスだと思えば、恐怖感なく前向きに活用できますよね。私はセミナーなどでは、基本的に普通の人の1.2倍速くらいでしゃべっています。だからこそ意識的に間をとるようにしています。

 

今回は、余計な言葉を入れないことと、間を上手に使うことについてお話ししました。次回も引き続き、人前で話すポイントを解説していきますね。