駆け出し時代の思い出〜講師として日本全国を飛び回る〜

こんにちは、仲光です。
今回は、私が中小企業診断士になってからの歩みについてお話ししたいと思います。

中小企業診断士の資格を取ったあとは、会社員のかたわら副業として活動をスタート。診断士の大先輩に声をかけていただき、色々とお手伝いをするようになりました。
当時はちょうど消費税の軽減税率制度が始まろうとしている時期で、全国の中小企業に対して軽減税率制度の知識と実務を広げていこうとする動きがありました。私も先輩の診断士から仕事を引き受け、各地の商工会議所に配布する冊子づくりを手伝ったり、冊子の校正や原稿執筆をしたりしました。

このとき頑張ったかいがあって、軽減税率制度についてかなり詳しくなりました。次第に「仲光さんは軽減税率について詳しいらしい」と知られるようになり、セミナーに登壇する機会が増えていきました。そんな中、セミナーがわかりやすいと評判になり、研修会社から全国各地で行われる軽減税率制度のセミナー講師を依頼されるようになりました。

軽減税率制度のセミナーは、一般的にはどうしても退屈になりやすく、受講生が寝てしまう確率が高いコンテンツでした。そこで私はロールプレイやクイズを入れてみたり、難しい専門用語を使わないように工夫したりしながら進めたところ、非常に好評をいただいたのです。
セミナーにやってくる受講生の皆さんは、「消費税の制度が変わるから、気が進まないけど仕方なく参加しなくてはならない」というモチベ―ションでやってきます。「このセミナーを受けたい!」とワクワクしながら来る人は基本は一人もいないわけです。地方でやるセミナーでは、さっきまで農作業していたおばちゃんが長靴に泥をつけたままでやってくるような雰囲気でした。
また、セミナーでは学びをしっかり定着させるために、受講生同士の意見交換やワークを行いますが、地方ではそういったことに抵抗を感じる受講生が多く、主催者側から「ワークはやめてください」と言われることもありました。
そこで、何のためにワークをやるのかをセミナー冒頭に伝えるようにしたところ、比較的受け入れてもらえるようになりました。このように、毎回PDCAを回しながら工夫して進めていったので、セミナー講師としてのいい経験になりました。
また、セミナーで出会った受講生が初めて顧問契約のクライアントになっていただけたりと、今につながる貴重な出会いもありました。
東京都以外の全国各地を飛び回って、34の都道府県で8か月間の間で100日くらいはセミナーに登壇。週によっては毎日羽田空港に通う生活を送っていました。体力的にはしんどかったですが、今の私に生きる、とても貴重な経験をさせていただいたと思います。

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