独立後の歩み〜キャッシュフローコーチという資格と出会う〜

こんにちは、仲光です。
今回は前回に続いて、中小企業診断士として独立した後の話をしたいと思います。
軽減税率制度のセミナーでほぼスケジュールが埋め尽くされ、全国を飛び回っていた私は、忙しくも充実した日々を送っていました。でも軽減税率制度はバブルのようなもの。しばらくすれば先細りになっていくだろうと危機感を抱いていました。そこで私はセミナーで出会った人たちに「もう少し仲光と経営の話をしてみたいな」と思ってもらえるように、自分なりに種まきを始めました。
どんな種まきをしたかというと、セミナーの中でお金のブロックパズルというツールを使って、消費税が上がった分を売価に載せないと経営にどんな影響を与えるか、わかりやすく図解して説明したのです。

お金のブロックパズルは、独立直前のタイミングでキャッシュフローコーチという資格を取得したときに学んだものです。キャッシュフローコーチは、中小企業診断士の先輩方が資格を持っていたのをきっかけに興味を持つようになりました。調べてみると、お金のブロックパズルというツールを使って経営をわかりやすく可視化し、会社のビジョンを実現する支援ができるようになる、というものでした。
実際に学んでみたところ、お金のブロックパズルを初めとする様々なメソッドを使って、自信をもってコンサルティングを行えるようになったのです。キャッシュフローコーチの資格をとっていなければ、今の私はない。それくらいインパクトのある学びでした。

毎回、軽減税率制度のセミナーで10分程度、お金のブロックパズルの話を取り入れるようにしたところ、みんなが食い入るようにこちらを見て、場の空気ががらりと変わるようになりました。小難しい数字や財務の話がパズルのように直感的にわかるからでしょうか。「お金のブロックパズルって、こんなに響くんだ!」と手ごたえを感じました。
こういった種まきを地道に続けていったところ、セミナーの翌年くらいに芽が出始めたのです。受講生から「もう少し詳しく話を聞きたい」と言われたり、セミナーの主催者側から「経営に関する話をお願いできないか」と依頼されたりすることが増えてきました。

そんな矢先、これまでまいてきた種が根こそぎダメになる出来事が起こりました。新型コロナウイルスの世界的流行です。リアル会場でのセミナーはすべて中止になり、そのころ30件くらい決まっていたセミナーも軒並み吹っ飛びました。
当時の私の仕事はセミナー事業が8割を占めていたため、このままでは非常にまずいと危機感を抱き、コンサルティング事業にシフトしていきたいと思うようになりました。

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