売上目標を社員に伝えるときにやってはいけないことは?

こんにちは、仲光です。
経営者は社員に対して、売上や利益の目標を伝えることが多いですよね。
このとき、目標数値を「前年比〇%」や「競合他社に勝つための数字」として社員に説明することが、意外と多いのではないのでしょうか?
目標数値を説明するときに「過去対比」や「他社対比」だけで説明することはキケンです。というのも、過去対比や他社対比は目標数値の根拠として非常に弱いため、社員のモチベーションが高まらないのです。最初はモチベーションが高くても、だんだん状況が厳しくなってきたらモチベーションが保てずに目標数値を下方修正するといったことが起こってきます。

では、目標数値を説明するときに、過去対比や他社対比の代わりに何を用いて説明すればよいのでしょうか?ポイントは、逆算思考で目標数値を作り、説明することです。

会社では毎期末に決算が行われ、期末に手元に残る資金が来期に繰り越されます。この繰越金は、未来への投資という攻めの資金でもありますし、万が一への備えという守りの資金でもあります。攻めと守りのバランスをとりながら、繰越金を来期にいくら残したいのかを考えます。さらに、この繰越金をベースとして、税金や経費、仕入原価などを足し算していき、最終的に売上目標が決まってくるのです。
このように逆算思考で考えれば、社員に説明するときは「このような理由で繰越金をいくら残したい。だから、これだけの売上目標が必要だ」と説明することができます。前年対比や他社対比で説明するよりも、納得度が格段に違ってくると思いませんか?

一方で会社の状況によっては、繰越金が残せない会社もあると思います。その場合は、銀行への返済額から逆算して「これだけ銀行から借り入れているので、返済するためにこれだけの売上目標が必要だ」と考えます。赤字の会社であれば、赤字の状態から抜け出してプラマイゼロにすることを目標にしてもよいでしょう。

このとき、お金の流れがざっくりとわかるように、図で説明するとわかりやすいです。私は「お金のブロックパズル」(※注)というツールを使っていますが、お金について苦手意識がある経営者さんにも、パズル感覚でわかりやすいと好評です。

最終的に手元に残したい繰越金はいくらなのか? それは何に使うお金なのか? 逆算すると、売上目標はいくらを目指したいのか? 社員の納得度を高めるためにも逆算思考はおすすめです。ぜひお試しくださいね。

(※注:お金のブロックパズルは、一般社団法人日本キャッシュフローコーチ協会の代表理事 和仁達也氏が考案したツールです)

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