ドンブリ経営が危険な理由とは?
「ドンブリ経営を脱するために数字を見ましょう!」とよく言います。
なぜ数字が大事かというと、数字こそ現状を明確に表したものだからです。
ある意味、正確な成果は数字でしか測れないとも言えます。
現状の数字を把握できていないと起きる問題について、考えてみたいと思います。
例えば100万円という売上目標があるとして、現状が10万円まで達成していれば残り90万円埋めるための対策を、90万円まで達成していれば10万円埋めるための対策を考えることになります。
もちろん、90万円埋めるための対策と、10万円埋めるための対策は全く内容の異なるものになるはずですよね。
一方で、現状がどこまで達しているか不明なドンブリ経営状態だと、目標との差がよく分からずボンヤリとした対策になりがちです。
そうなると、せっかく時間をかけて実施する対策、行動が的外れになり、望む成果につながりません。
ここに、ドンブリ経営から脱して、数字を把握しておく意味があります。
数字を把握するのが大事とはいっても、数字を見て一喜一憂しているだけでは意味がありません。
現状売上が10万円だから落ち込むのではなく、なぜ10万円しか達成できていないのかを分析する。
逆に90万円の場合は、喜ぶだけではなく「なぜうまくいったのか」を分析して再現性を持たせることが大切です。
数字を把握することは、的を射た対策を立てるために欠かせませんので、ぜひ意識してみてください。